灯火親しむ候 ミヒャエル・エンデ著「モモ」を読んでいます

ミヒャエル・エンデ著の"モモ"を読みました。
はてしない物語(ネバーエンディング・ストーリー)を書いた作家と言ったが分かりやすいと思います。
サブタイトルに時間泥棒と盗まれた時間を人間に取り返してくれた女の子の不思議な物語とあります。
主人公モモは孤児でありながら人の話を聞く能力に優れ、仲良しの二人・道路掃除夫ペッポと観光ガイドのジジと共に時間泥棒団と戦っていく物語です。
場面は古代の円形劇場の廃墟に、モモが移り住みそれを暖かく見守っていく住人達との様子から始まっていきます。
道路掃除夫ペッポは、すぐに終わりそうも無い仕事には、無理をせず疲れたらひと休み、元気になったらまた働くと同じ仕事でも楽しく出来るし、上手くはかどるもんだと言い。
観光ガイドのジジは口達者で将来は金持ちになる夢を持っています。
ある頃から「あなたが必要としているのは、時間だ。そうでしょう。」と灰色の紳士が町に入り込んでくる。
不思議の国のアリスのような時間の国に住むマイスター・ホラとカメのカシオペイア。
モモが言います。
「さわることも出来ない。つかまえられもしない。においもない。時間はとっても静かな音楽かな。」
はてしない物語(ネバーエンディング・ストーリー)と同様に児童書にしては子供達だけでなく大人にも薦められる何度も読み重ねて行きたい本です。
忙しくて時間がないと言う方に特にお薦めです。
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