マキアヴェッリの「君主論」を読んで
赤羽警察の地域防犯報告会の待ち時間に何か読もうかと考えて、机の上に重ねてある中から文庫本ならかさ張らないからと選んだ本が「マキアヴェッリ語録」でした。
マキアヴェッリは知っての通り中世イタリヤの思想化です。しかし4世紀を過ぎても尚、今でも通じるものがあります。
いにしえの歴史家たちは次のように言っている。「人間というものは恵まれていなければ悩み、恵まれていればいたで退屈する。そしてこの性向からは、同じ結果が生ずるのだ。」「人は自らの実現能力をはるかに上まわることを望むものだから、常に不満が絶えないのである。」 地位欲・名誉欲の強い人達が当てはまります。
「いかなる手段もその目的によって有効ならば正当化される。」戦争で敵を欺くことなどです。
「人間は必要に迫られなければ善を行わない。」私もそうかもしれない。
有限会社の代表取締役になって3年。今の私にとても参考になる部分がありました。
「変わりやすい運命の波に呑み困れない道は、時の流れと自分のやり方を合致させることである。
1人は慎重主義で他の1人は果断にやるのが好きという具合で、気質ならまったく逆なのに両者とも成功する場合がある。その理由は1に彼らのやり方が時勢と合致していたかいなかったにある。」
「運命は変化するものである。それゆえ人間は自分流のやり方を続けても時勢に合っている間はうまく行くが、時代の流れにそぐわなければ失敗するしかない。
慎重であるよりは果敢であるほうが良い。なぜなら運命の神は女神なのだから、彼女に対して主導権を得ようと思うなら乱暴に扱うことが必要なのだ。
運命は征服したいという欲望を露わにしてくる者のほうになびくようである。」
「運命が微笑むのは誰だって期待できることだから、いかに逆境におちいろうとも希望は捨ててはならないのである。」
私は運が強いと思っています。
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