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「あかばね」の地名を探す旅をしています。100か所目まで残り5カ所になりました。
先日、国会図書館で住宅地図の写しをいただいて、
現在は、角川書店 日本地名大辞典と㈱平凡社 日本歴史地名体系で市町村の歴史を調べています。
残りの5カ所は、山口県岩国市美川町南桑赤羽根、岡山県玉野市宇藤木赤羽根、
岩手県奥州市水沢羽田町赤羽根、西磐井郡平泉町長嶋赤羽根、香川県綾歌郡綾川町枌所西赤羽です。
その中で、唯一住居表示からなくなっているのが岡山県玉野市宇藤木赤羽根です。
2002年頃に市役所に確認をしたところ、現在住居表示からなくなっていますと聞いていました。
岡山県玉野市は、古くから干拓の歴史がありました。
岡山平野の南部一帯は、秀吉の高松城水攻めがあった天正10年( 1582年 ) 当時、
瀬戸内海に浮かぶ児島 ( 現在の児島半島 ) と本土との間に20余りの島々を点在させた美しい海でした。
1585年の宇喜多開墾に始まり、江戸時代寛永年間より慶応に至る約240年間に児島湾沿岸で、約6,800haもの土地が干拓により造成されていました。
天保元年~4年に赤羽根新田 三町四反余りが開発されました ( 児島湾開墾史 )。
場所は、常山駅、常山公園の南側辺りではないかと思われます。
国会図書館で、行先の「あかばね」の住宅地図をいただいてきました。
1984年5月14日、群馬県館林市から始まったあかばねの地名探しの旅は、
2019年11月13日 島根県出雲市湖陵町大池赤羽根、佐田町大呂赤羽根川で90か所目になり、
コロナ禍で4年間のブランクがありましたが、
2023年10月から愛知県の5か所を巡り95か所目になりました。
2024年は、春先に山口県岩国市美川町南桑赤羽根と岡山県玉野市宇藤木赤羽根を、
続いて岩手県奥州市水沢羽田町赤羽根と西磐井郡平泉町長嶋赤羽根を、
そして最後に香川県綾歌郡綾川町枌所西赤羽で、夏が来る前に100か所目を完成しようと思っています。
山口県と岡山県、岩手県の各2か所はハードスケジュールになりそうです。
当初予定していた福島県二本松市と島根県江津市は、まだ出かけていない県を優先にしたいために変更しました。
機会があれば何とか行きたいと。
足掛け40年、これまでよく続いたと思っています。
県道作手清岳新城線の杉林が続く山里の中に、赤羽根はありました。
赤羽根地区の下ったあたり、新城市営バス「赤羽根」バス停。
旧新城市、旧鳳来町、旧作手村が合併して誕生した新城市。戦国時代の兜がモチーフで、
織田・徳川軍と武田軍が激突した「長篠・設楽原の戦い」がイメージソースになっていました。
菅原道真を祀った天満宮の天神社がありました。
ここに赤牛の話が伝わっています。
「赤羽根」の地名の由来、
昔、このあたりに赤牛が住んでいて、滝つぼで水浴したり草原で草を食べているのを見かけることがありました。
あるとき、この牛に大きな赤い羽が生え、舞い上がると雁峯山を飛び越えて南の空に消えてしまった。
それ以来ここを「赤羽根」と呼ぶようになったと伝えられています。
この赤牛は渥美半島まで飛んで行って下りたので渥美にも赤羽根というところがあると伝えられています ( 作手村誌 ) 。
愛知県田原市に赤羽根町があります。
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