百田尚樹「永遠の0」を読みました
講談社文庫、百田尚樹 「永遠の0」を読みました。「海賊とよばれた男」、「影法師」に続いて3冊目になりました。
六十数年前、日本は悲惨な戦争状態で、男は二十歳になると徴兵される時代でした。
日清戦争、日露戦争に勝ったことが驕りとなり、無謀な戦争に突き進んで行きました。
貧しかった日本、農家の次男以下に生まれた者は、丁稚奉公か、軍隊に入るしか選択肢がなかったのです。
純粋に戦争で亡くなった祖父のことを知りたい。そんな疑問から始まります。
祖父の戦友から聞かされて分かってきたことは、戦闘機の操縦士としては勇敢ではなかったが、操縦の腕前は優秀だった・・・。
表題の0は、零式戦闘機のことです。悲惨な戦争を描いています。
戦争を知らない世代にぜひ読んでいただきたい。素晴らしい本です。
私は戦後のベビーブーム後半の生まれです。父は、二人兄弟の弟で、二人とも徴兵されて戦争に行き、父の兄は戦死しました。
父は、千人規模の大隊の中の機関銃小隊に属していました。戦地では、一度も銃弾の補給が無く、無謀な戦に駆り出されたのです。千人の内で、生き残ったのは百人ぐらい。ほぼ全滅です。その中を幸いにも、生き残って帰ってきました。
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「06.読書と絵画鑑賞」カテゴリの記事
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