出光美術館の「琳派芸術Ⅱ」と「緑弥勒菩薩像」緑色の50円切手
JR東京駅南口から丸の内仲通りを通って、帝劇 ビルの9階の出光美術館 で、「琳派芸術Ⅱ」を見てきました。
丸の内は通称三菱村といわれて、三菱グループの本社が集中しています。その中のビルで、送迎の配車をしていたことがありました。懐かしさと、仲通りが欧州の街並みに似てゆったりとしているので、つい足が向かってしまいます。
出光美術館は、出光興産創業者の出光佐三のコレクションを公開するために開設され、日本の書画、日本・中國の陶磁器などの東洋古美術が収集されています。
展示は、京の俵屋宗達、尾形光琳らに継承された琳派芸術を受け継いだ、江戸琳派の酒井抱一・鈴木其一の作品が主でした。酒井抱一は、名門武家である姫路城主酒井家の次男で、喜多川歌麿が遊郭の場面で描いています。
天部の神々である風神と雷神を描いた「風神雷神図屏風」とその裏絵の「夏秋草図屏風草稿」、「伊勢物語」天下りに出てくる「八橋図屏風」、季節の花鳥を組み合わせた月毎の情緒を表現した「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」なと、大和絵を祖とする雅な琳派的表現圧倒されました。素晴らしいです。
展示会場を出ると皇居周辺の景観が見渡せるロビーがあります。くつろげる思いやりが嬉しいです。
帰り道、丸の内仲通りを通って東京中央郵便局にも寄りました。小学校の頃から切手の収集を長くしていました。イギリスで二番目に発行された切手・レッド・ペニー、第一次世界大戦時、徳島県の捕虜収容所でドイツ人が発行した「板東収容所切手」なども所有ていましたが、今はほとんど手放してしまいました。
唯一残してあるのが、昭和51年1月25日~昭和56年1月19日まで発行された普通切手、奈良県中宮寺の「緑弥勒菩薩像」緑色、50円切手の使用済みです。封書用の金額でしたので大量に発行されました。手押しの丸型和文印・櫛形和文印、ローラー印、機械印などの消印を分類してノートに整理していました。写真は赤羽局の機械印です。
集め方は、使用済み切手を回収している慈善団体が、キロ単位で販売しているものを買います。ほとんどが普通切手で、記念切手はあんまり含まれていませんが、全国の色々な地域の消印、日付け、鉄道印などがあって楽しめました。
暮れも押し迫って、なんとなく懐かしいことばかり思い出す、今日この頃です。
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