小金井喜美子著「森鴎外の系族」を読み始めました
岩波文庫、小金井喜美子著「森鴎外の系族」を読み始めました。
岩波書店では現在絶版中なので、古書店から買いました。
小金井喜美子氏が森鴎外の妹であり、星新一氏の妻と知って読み始めたものです。
幼いころから文学を愛し、十三歳から和歌を詠み始めて、明治20年代には翻訳文学者として、同40年代には「スバル」に参加して現代小説作家、歴代の文学者です。
巻頭の「不忘記」は、平安時代以来千余年続いてきた日本の文学言語、雅文体文語で書かれた文章です。
五十年前の向島の隅田堤、今を盛りの桜の梢、人の出盛る春の日の午後・・・独特の味わいです。
明治の知的な中流家庭の生活うかがえる随筆に、歌、創作がみられます。読み応え充分です。
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