「奇跡の避難所」とよばれた、「笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録」を読んでいます
集英社新書 「笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録」を読んでいます。
宮城県は津波で壊滅的な被害をもたらされました。
建物の1階まで真黒な津波が轟音を立てて迫ってくる恐怖と戦い、お互いに助け合いながら生き抜いてきた石巻市、勤労者余暇活用センター「明友館」に避難した136人の記録です。
その多くがお年寄り、力仕事が出来るのは十数名、自主避難場所なので行政からの物資は届かない。
放送は途絶え、情報は全く入って来ないが、電気のプロ、重機のオペレーター、ダンプの運転手、料理人がいた。
こんな時に役立つ技術を持った人が揃っていた。
リーダー、班長、副班長を選んで、瓦礫を撤去する人、食料を調達する人を決めて、日が暮れたら薄明かりの中で作戦会議が始まる。
みんなが自主的に動き出して、そして、唯一のルールは、「うんこをしたら、水を流す。」
目標は「人間らしく生きる。人間らしい生活を取り戻す。」
笑い声の絶えない、石巻市、勤労者余暇活用センター「明友館」は、いつしか他の避難所を支援する物資の基地 となり、その後、「奇跡の避難所」と呼ばれることになります。
東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から1年が過ぎて、様々な出版物が発行されていますが、この本を読んで勇気が湧いてきました。
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