「江戸の絵を愉しむー視覚のトリックー」を読んでいます
榊原悟著 岩波新書 「江戸の絵を愉しむー視覚のトリックー」を読んでいます。
歌山県串本町・無量寺の襖に描かれた長沢芦雪作「虎図」は、襖を空け閉めする隠現効果で一瞬視界から消えていた虎が、飛び出さんばかりの巨大な姿を現す。紙芝居の様です。
武者絵や戯画に意表をつく作品の浮世絵師 歌川国芳の「寄せ絵」は、漫画のポパイにも、あごをはずした顔のようにも見えます。
しかし、さらによく見ると、何人もの裸の男たちが重なっています。合成している寄せ絵です。押しあいへしあいしています。
かたちの意外性を精一杯楽しんでいるようです。
江戸の町に住む人々は、その日暮らしでしたが、生活の中にユーモアの精神に充ち溢れている様子が目に見えるようです。
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「06.読書と絵画鑑賞」カテゴリの記事
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