江戸の粋、「変化朝顔展」を見に、筑波実験植物園へ
江戸時代、不思議な形の朝顔を咲かせて自慢することが、町人たちの間で流行していました。
庭の前を通りかかった熊さんに、ご隠居さんが 「あー熊さん、ちょっとこっちにおいで」、 「これ、この花が何か分かるかい」、「鷺草に似てるけどちょっと違うよ」、「ほら、あれだよ。あれ」
熊さんが、「俺、今忙しんでえ」、「おや、この花は何か変わっていますよ」、「葉がそうだ、えー、朝顔、本当に朝顔」
ご隠居さんが、「熊さん、よく分かったね」、「変化朝顔だよ、変化朝顔、綺麗だろう」、と自慢話が聞こえてきそうです。
国立科学博物館 ・ 筑波実験植物園 に、コレクションの特別公開をしていた「変化朝顔展」を見に行きました。
ここは、植物の多様性をを知り、守り、伝えることを使命に、研究、保全、展示や学習支援活動を行っています。
日本の夏を象徴する朝顔は、もともと日本の山野に生えていた植物ではなくて、薬にするため奈良時代に中国から導入されました。
時代が進むと白や絞りの色に突然変異が現れ、その変化を楽しむブームが江戸の武士や町人の間で流行り、朝顔は多様化しました。
一時期絶滅の危機がありましたが、幸いにして復活を遂げつつあります。
変化朝顔の種をまいても、同じ花が咲くとは限らないのが、また楽しみの一つです。
普通の花の咲き方・・・桔梗咲。
種子ができにくく、できても子供は親と違った花になることの多い、出物系。
八重の牡丹咲。
獅子咲。
江戸の数寄者の美意識を垣間見ることのできる変化朝顔の花が、見頃を迎えていました。
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