鈴木遥著「ミドリさんとカラクリ屋敷」を読んでいます
東日本大地震以来、あまり本を読んでいませんでしたが・・・。
新聞の書評と、タイトルに惹かれ、集英社 鈴木遥著「ミドリさんとカラクリ屋敷」を読み始めました。この本は第八開高健ノンフィクション賞次点作品です。
電信柱が突き出た家に住む97歳のミドリさん。
その生い立ちに興味をもった著者が北海道の実家を得訪ね、新潟県から北海道に移民した開拓時代の暮らしと生き様に驚きと感銘を受けた様子がひしひしと伝わってきます。
今、半分を読み進んでいるところですが、しかし実はこの本は建築を考えている人にとても参考になる本で、家を建てる時に大変役立つ知識が溢れるように詰まっています。
第三章の白熱する建築会議、大工を選ぶとっておきの方法、けんかをしてこそ家は立つ、がとても真似の出来ないほどに参考になります。
例えば、建物の構造は鉄骨より長持ちする木造二階建、柱の太さは三寸五分、日当たりと風通しを考えて曲がり屋、大工さんは引き抜き、支払いは平均より高く日払い、そして木材はすべて檜を使用する、釘を使わず木組みの伝統工法・・・など。
とことんこだわり抜いています。
井形慶子著「老朽マンションの奇跡」と共に、家をこれから建てたいと考えている方に、是非読んでいただきたい本です。心構えが違ってくると思います。
ミドリさんのカラクリ屋敷、ワクワクしながら読み進んでいます。
東京都北区赤羽の不動産会社 株式会社沼野商事 です。
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