赤羽宝幢院前の道標
赤羽宝幢院は医王山東光寺と号し、真言宗智山派に属する寺院で、本尊は薬師如来像です。
寛正二年( 1461年) 和尚によって開山され、「新編武蔵野国風土記稿」には、慶安二年 (1649年) に、三代将軍徳川家光から赤羽根村内に十石余の年貢・課役免除の朱印を付されたことが記されています。
寺伝や浮間の古老の言い伝えによれば、かってこの寺は、浮間村西野 ( 現在の浮間四丁目 ) にありましたが、荒川の氾濫による洪水を避けてこの地に移動したそうです。
門に向かって右側にある道標は、江戸時代の中期、元文五年 ( 1740年 ) 12月に了運という僧侶によって造立されたものです。
赤羽宝幢院の前は、板橋道が日光・岩槻道と合流する位置でしたので、銘文には、「東 川口善光寺道 日光岩槻道」・「西 西国富士道 板橋道」・「南 江戸道」と刻まれています。
日光岩槻道は、岩淵宿から川口へと船で渡り、鳩ヶ谷・大門・岩槻の宿場をへて幸手宿で日光街道に合流する道筋です。
江戸幕府の歴代将軍が徳川家康・家光の廟所のある日光に社参するための専用の街道としたので日光御成道とも呼ばれました。
板橋道は、西国へと向かう中仙道や富士道へ通じていました。
はるか昔の江戸を思い廻らしながら、いつもの散歩道、赤羽八幡神社の入口から赤羽緑道公園を歩き出しました。
« 赤羽宝幢院で施餓鬼会を厳修いたします | トップページ | 赤羽緑道公園から赤羽団地を抜けて »
「03.ぶらり散歩道」カテゴリの記事
- 赤羽自然観察公園は、モミジの紅葉の散歩道(2020.12.13)
- 散歩日和の浮間公園に(2020.12.07)
- 荒川 ハクセキレイ、シラサギ、ユリカモメとイモセ桜の紅葉(2020.12.04)
- 小春日和の足立区舎人公園に(2020.11.30)
- 旧古河庭園、四季咲きのバラと木々の紅葉(2020.11.27)
コメント