遠藤英紀著 「人体 失敗の進化史」を読んでいます
光文社新書、遠藤英紀著 「人体 失敗の進化史」を読んでいます。
動物の遺体の解剖から始まり、人体の各部がどのようにして進化してきたかを解き明かしています。
太古の海の数多くの無脊椎動物にとって生きていくためのミネラル、特にカルシウムとリン酸を常に安定して保持する、貯蓄するための場所に過ぎなかった骨がついには体の支えとなってきたこと。
進化の当初の狙いと最終的に出来上がったものの役割が異なることは、身体の歴史としては珍しいものではなく、むしろ進化の常道とすらいえるのではないかということ。
体の殆どの左右対称の器官と心臓・肺などの非対象の器官となりたち。
進化とは何度も何度も悩み、行き当たりばったりの改造品と懸命な生き方繰り返してきた結果なのです。
読み進むにつれて理屈で理解できない進化もあり、興味が沸き立ってきました。
地球上の進化の最終目的が人類ではないかもしれない。そんな気もしました。
« 千葉県の海岸を散歩して | トップページ | ホームページ10月の定例会でした »
「06.読書と絵画鑑賞」カテゴリの記事
- 白金台 わたせせいぞうギャラリー(2024.09.18)
- 実業の日本社文庫、「 志高く 孫正義正伝 決定版」(2024.05.19)
- 飛鳥新書、変な家(2024.05.06)
- 東洋文庫ミュージアム「東洋の 医・健・美」展に(2023.08.14)
- 山岡荘八歴史文庫 坂本龍馬 (1)(2023.08.10)
コメント