宮内庁三の丸尚蔵館に「花鳥-愛でる心、彩る技」を見に
皇居東御苑・宮内庁三の丸尚蔵館で「花鳥ー愛でる心、彩る技」を見てきました。
会期平成18年3月25日~9月10日の中の5期目になります。
江戸時代中期に京都で活躍した伊藤若冲の作品が中心でした。大作と賞賛される「動植綵絵」が平成11年から6年かけて修復された成果が公開されています。江戸時代の花鳥図を楽しめました。
当時の暗い色調の作品の中で、孔雀・鶏・鶴などの鳥の羽の輝きが鮮やかで際立っていました。浮世絵の空堀の技法かと思っていましたら違っていました。
それは裏彩色の技法でした。平安時代の仏画や、鎌倉時代の作品に用いられている絹地に描く際の色彩方法です。
白い羽の下に黄色の絵具が裏彩色されているのです。それで、あたかも羽が光沢を帯びているように見えるのです。
他に円山応挙の「丹孔雀図」・貝原益軒の「花譜」なども展示されてありました。
見終わってから二の丸庭園を散歩していると、外国からの団体が多く来ていて、会話に聞きなれない言葉があり、どこか他国にいるような錯覚を覚えました。
帰りに新装されたオアゾに寄り、5階で昼食となりました。
いつの世も自然を愛でていた日本人の変わらぬ思いを知る良い機会でした。
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