赤羽の建築の匠 増田工務店
週刊新潮・平成18年6月1日号の写真のページで「大工育成塾」1期生の卒業風景が紹介されていました。
躯体に釘を使わない伝統的な木造軸組構法で二階建住宅を塾の1期生が建てたのです。
平成15年に始まった「大工育成塾」は財団法人「住宅産業研修財団」が運営していて、日本の伝統的木造軸組み構法を次代に伝えることを目的としています・・・匠の技の継承です。
木造住宅は木のあたたかさ・肌触りなど自然の素材を使い健康的で快適な住まいの良さを持っています。
赤羽1丁目に住む、増田工務店の増田實棟梁はその「大工育成塾」東京塾で第1期~第3期の棟梁 ( 講師 ) を務め、現在も教壇に立っています。
増田實棟梁の専攻は、規矩術 ( きくじゅつ ) です。これは「差し金使い」で屋根の勾配を差し金を使って角度を出していきます。
その技術は難しくて、たとえ施工は出来ても図にして表すのは大変ですが、「大工育成塾」の教本は増田實棟梁が書いた手書きの図面がそのまま使われていました。
増田實棟梁は今までに、労働省管轄の技能五輪の主査をしたり、職業能力開発総合大学東京校でJAICAの留学生に家作りを教えていました。
リクルートが主催した「職人体験」では日本伝統職30職の中でも5年間大工部門で講師を務められました。
その様子はNHKのニュースでも紹介されたそうです。最近ではTBSテレビ「世界不思議発見」の「聖徳太子の特集」でも唐の時代に伝来した差し金で登場していました。
そして寺の修復では足立区入谷の源証寺・太子堂なども手掛けています。
「大工育成塾」2006年4月は、第4期生81名が参加しました。
増田工務店・増田實棟梁の今後の活躍を期待致します。
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