埼玉県立博物館「羽子板の美とわざ」展
子供達が小学生の頃正月は手作りの和凧からカイトまで、荒川の土手で凧を揚げて遊びました。
何時の間にか正月に子供達の凧揚げする姿が見えなくなりました。
正月の風情が無くなって寂しいなと思っていたところ、埼玉県立博物館で「羽子板の美とわざ」展が開催されていたので見に行ってきました。
羽子板は女児の初正月に無病息災を願って贈られたのが始まりと言われています。
桐などの木に絵を描いた羽子板から、押絵を板に貼ったもの、厚紙に羽二重の布をかぶせ中に綿を入れて膨らませたものなど色々あります。葵の御紋の描かれていた羽子板もありました。
描かれている絵も梅の花・宮中の正月儀式・歌舞伎の役者絵など多彩です。
浮世絵もありましたので楽しめました。
羽根の先端に付いている黒い玉は、山地に自生する落葉の低木ツクバネの実で、「無患子」ムクロジともハゴノキとも言うそうです。この実には羽が四枚付いていて羽子板の羽根そっくりの形をしています。
そう言えば羽子板で羽根を付く時に良い音がしましたね。
羽根の形がトンボに似ているので蚊などを食べるトンボから、羽子板が無病息災の意味になったようです。
そして男児の正月を祝う贈り物は破魔弓です。
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